均一に成長した垂直配向CNTに溶液処理を施すと、溶液の表面張力により、CNTが局所的にバンドル化しながら 全体的には連続なハニカム構造膜が形成されます。
CNTによって構築されたハニカムの壁のネットワークは、面内方向に導電ネットワークを形成します。 ハニカムCNTの穴をなるべく大きく制御すれば、膜面の上から見ると半透明になり、タッチパネルなどの半透明電極膜として利用できます。
ただし、CNTを直接成長させるには基材の耐熱温度が700℃以上必要になります。ガラス基板の場合は、石英ガラスをご使用ください。 また、直接CNTの成長ができない透明樹脂などの基材の場合は、垂直配向CNTを転写し、その後にハニカム構造を形成させることも可能です。