水から水素発生アルミ/CNT複合材

★ H2O→H2 ★

CNTの壁面やCNT同士のナノ空間に、Alが溶け込んだ状態のAl/CNT複合材

 アルミニウムは水から水素を生成できる材料の一つです。(以下、反応式)

   2Al+6H2O →2Al(0H)3+3H2

 しかし、通常のアルミを水に入れても、全くガスが発生しません。 それは、アルミが酸化しやすく、表面に不動態となる酸化アルミ膜が形成され、反応をブロックしているからです。 上記の反応式を進行させるには、ピュアの活性アルミ表面が存在することと、その比表面積が大きいことが要求されます。

 当社は、CNTの壁面やCNT同士のナノ空間にAlが溶け込んだ状態のAl/CNT複合材を開発しました。 ナノ構造を有するアルミは活性が高く、水に入れると容易に水素を生成し、その反応が終わるまで進行します。

 アルミ1g含有の材料を60℃前後の温水に入れると、30分程度の短時間で、約1リットルの水素を生成することができます。 なお、本材料は一度水素発生に用いると、アルミがすべて反応し水酸化アルミになりますので、繰り返しの水素発生はできません。

 応用例:水素ボンベが置けない場所での水素利用等

水素発生複合材