シリカからナノ多孔質シリコンを

★ Porous Si ★

 酸化シリコンSiO2は非常に安定な物質です。 酸化シリコンからシリコンを合成する代表的な方法は、炭素による還元反応で、工業的に確立されています。 ただし、大電力を要する高温アーク炉が用いられることから、実験室レベルでの試験は簡単ではありません。

 ラボレベルで、酸化シリコンからシリコンを生成する方法の一つに、金属還元法があります。 たとえばアルミニウム、マグネシウムなどの金属との反応をさせ、低温域で還元させる方法です。 合成量は少ないですが、反応温度が800℃以下と低く、新しいシリコン材料の開発に適しています。

 そこで当社は、金属還元法をさらに改善・改良し、独自の装置と方法を開発しました。 その応用の一つとして、ナノポーラス構造を有するポーラスシリカを作製し、それをさらに還元して、 ナノ多孔質構造を有するポーラスシリコンの作製が可能になることを確認しました。膨張収縮に強い多孔質構造のSiは、リチウムイオン電池の次世代負極材として有望視される新規素材です。

 御社のシリカ材料をシリコン材料に変化したい場合は、お気軽にご相談ください。
 また、弊社多孔質シリコンを御社のリチウムイオン電池負極材としてテストしたい場合は、お問い合わせください。

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